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第七回目…雨天、その時どうする?(04.12.4)
雨天中止というのは屋外スポーツである以上、避けられないと思います。例えばサッカーやラグビーなんかは雨でも雪でもプレイをしますが、それはある程度のレベルの話で、特に野球なんて用具やプレイスタイルから雨天中止なんて言うのが必ずありますから切実な問題になります。
ただ中止発表が遅れる場合はあります。ひどい時にはなかった時もありました。
そういう時に限って遠征だったりします。一番やられたのは朝起きたらすでに雨、ネットの天気予報で現地を見たら雨、連絡しても「集合」との事。仕方ないので向かいますが雨足は一向に収まる気配はなく、むしろ降りが強くなって行きます。
そして現地に着くとどしゃぶり、みんな集合した所で、最後にグランドに取った人が登場「ダメですかねえ〜、こりゃあ」なんて言った日には殺意すら覚えました(笑
グランドを取った人は誠意を持って開催の是非を検討して連絡するなり、誰よりも早めに来て欲しいものです。
以前主催してた独立リーグは、色んな方面から試合の日にやってくるので「中止発表を早くして貰いたい」という要請から代表である私が雨が降ると翌日の予報とにらめっこしながら現地へ赴き、誰もいない真っ暗闇の河川敷グランドでぬかるみ具合を確かめるという、いつ犯罪に遭ってもおかしくないシチュエーションで前日の夜に中止か決行かを決めたものです。
ある時いつものように出掛けたらグランドに人影があったので「やばい!殺される!」と思ったら他のチームの人が心配して見に来てくれたという事がありました。
その彼はのちにボルメッツに入団し、今まではチームメイトとなりました。
何度かこういう危険な(?)方法で中止発表をした事がありますが、ほぼ翌日使えなかった事が殆どで、1〜2回復旧すれば使えたという事がありましたが、それは結果論であって遠くから来てくれる人を思えば英断だったと思います。
この時に一番楽なのは「地元のメンバーだけのチームで地元の試合」か「雨でも使わせてくれるグランド」です。地元のチームなら自転車でグラウンドに行ける様な距離の人ばかりなので、直前で使用不可になってもリカバリーは幾らでもききます。
「雨でも使わせてくれるグランド」はなかなかないのが実状です。人工芝とかのグランドだとまれに使わせてくれますが、殆どのグランドはその後の復旧が大変なので使わせてくれないのが殆どです。
そこで今までの経験から雨天中止のメカニズムを考えてみましょう。
1.試合前まで晴れ、試合直後から雨
霧雨・もしくは小雨なら出来ると思います。ただレクリエーションレベルだとスパイクを持ってない人も居たりします。
外野が芝だったりすると、雨に濡れた芝はとても滑りやすいのでスパイクがない人は守備をさせない方が良いでしょう。転倒の恐れがあります。
内野も水分を多く含んで土が浮いて来たら、続行は不可能と考えて良いでしょう。
2.試合前日まで雨、当日晴れ
実際にはこの方が使えなかったりします。私たちも「こんなにピーカンなのにぃ!」と恨んだ事が数多くあります。何故なら前日までの雨でグランドは沼地状態だからです。
管理事務所ももちろん使用不可の判断を下すでしょう。
ただ 一つだけ希望があります。
・グランドの水はけが良い(整備された黒土の内野、人工芝、内野天然芝。赤土や粘土質の土は×)
・前日までの雨が1日でしかも小雨程度で夕方までには止んだ
・風が強く吹いている。または真夏。
・管理事務所の人が甘い、優しい
この4条件が重なった場合は出来る可能性が高いです。風が強く吹くと夜間でも乾きが早くなります。夏場は日の出が早い事、真夏は気温が高くなりますのですぐ乾きます。
いずれにせよ管理事務所に確認してからが良いでしょう。
(一度だけグランド不良で貸してくれない時に「どうしても使わせて欲しい!みんな集まって来てるんですよ!」と拝み倒した事がありますが・・・)
あと中止のタイミングですが、自軍選手の住所、対戦相手、グランドの中止状況を考慮した上でなるべく早く判断した方が良いでしょう。
まず使用するグランドの中止条件をあらかじめ管理人や役所に問い合わせておき、中止を決定したらすみやかに対戦相手→遠い順から自軍選手に連絡をするようにしましょう。
良くありがちな連絡網というのを昔のチームで一時期作っていましたが、正直役に立ちませんでした。何故ならその日仕事で出場しない選手などもいたので、ある時は途中で連絡網が止まってしまい、連絡がないのでグランドに行ってしまったという目も充てられない事が過去に僕のチームでおきました。
第三号で書いたように出欠状況を把握して、万が一の連絡体系だけはあらかじめスタンバっておくというのも手です。携帯でもアクセス可能な掲示板を用意しておいて万が一連絡がないときは、そこを見るというのも手です。
今ではネットでの対戦も増えており、なるべく近隣の地域での手合わせとは言え多少の遠征をして来るわけですから、手合わせの相談をする際に「雨天中止の場合は何時までに連絡します。」と前もってあらかじめ決めておいた方がトラブルにもならずスムーズだと思います。
ただ選手の側としても「自分は雨天中止になるかもしれないスポーツをやっているんだ」というリスクを理解して貰う事も必要です。案外その辺傲慢な人も居たりします。
可能な限り試合をやりたいのは山々ですから・・・ |
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