第十四回目…バカがチームを成り立たせる(07.4.1)
先に断っておきますがいつにも増して相当ひどい文章です。
品がないと言ってもいいでしょう。
でも品性や知性では置換できない沸々とした気持ちを連ねてみた魂の文章です。ご容赦の程を...
チームをやってるとメンドウな事やムカツク事も多々あります。
それにいちいち真に受けていたら身が持ちません。楽しい事とあわせてメンドウなこともムカつくことも全てセットで楽しむ余裕が必要です。
ただメンバーに「自分達はわざわざ休みの日に集まって、公私共に他では着れない珍妙な格好をして、無邪気に遊ぶ事にどれだけ気合いが必要か?」
を理解して貰わないとただの徒労に終わります。その為には「男がどれだけバカな生き物か?」というベーシックな部分を意識して貰う必要があります。
例えば草野球チーム・暴走族・バンドというのは「男の3バカ」の究極形です。
・自慢するバカ:一般市民からすれば迷惑甚だしい改造車や単車や根性を自慢したり、知らない人から見たら価値のわからないン十万のエレキギターやギターアンプを自慢する様に、草野球チームもグラブやバット、プレイスタイルやユニフォームの着こなし、技を自慢したって良いと思います。
いずれも共通しているのはファッション(野球ならユニフォーム)をカッコ良く着こなす事で株があがります。これも一般市民からしたり理解できないのも共通です。
ホームセンターで売ってた良くわからないメーカーのグラブを使うとか、ユニフォームがないままチームを名乗りプレイするとか、ユニフォームシャツを上に出してプレイするなんて事は暴論ですが論外です。
さらに言わせて貰えば1シーズンに1〜2回しかスキーに行かないのに高いスキーウェアとか海外旅行用のスーツケース買ったりしますが、何故年に片手も行かないスキーにン10万も使って毎週の様に試合のある野球やソフトに人はお金を使わないのでしょうか?世の七不思議です。
・行動するバカ:いかにバカバカしい事に夢中になれるのか?が男をあげます。
有給を使ってグランドの抽選に行くとか自主トレをするのも良いでしょう。だいたい平日ゴルフする人が居るんだから平日に野球をやって何がおかしい?私は常々思います。
ですので一度はやりたい「週の真ん中で試合」どんなに競争率の高いグランドも取りたい放題やりたい放題です。
そしてデートと試合がダブルブッキングした時「私と野球、どっちが大切なのよ!」と迫られたらキッパリと「野球」と答えられるぐらいの漢でなくてはなりません。
野球を選んだ以上、デートの際はたっぷりと彼女を愛しましょう。
メリハリのある男はデキる男の印です。
・人生を賭けるバカ:プロ野球選手でもない限り野球に身を捧げたいう人は少ないと思いますが(例外は応援団が経営する居酒屋とか)私のように「来月から営業やってくれ」「(休日出勤が増えて試合に参加出来ないかも・・・)それは嫌なので退社します」という人はまさに人生を野球に賭けるバカです。
自己弁護ではありませんがこれは正しい人生の在り方と言えます。仕事というのはお金を稼ぐ為の一手段で人生の一部であり「仕事ができる=その人の人生」ではないと思います。
私は自営で4年間食ってきてその後会社を興しました。チームを愛するあまりお得意さんのほぼ全てに「スケジュールは調整するから試合はちゃんと行ってね」と言わせるぐらいまでバカを貫き通してます。
「この人からソフトを奪ったら自分は殺されるかもしれない・・・」と思わせるぐらいのアピールをしましょう。事実「この人に休み明けまでの作業を御願いしたら暴れられるかもしれない・・・」と危惧したお客さんがいました。
幸か不幸かその週はソフトがなかったので引き受けましたけど・・・でもその為には日々お客さんに誠意を尽した結果なのです。つまり普段誠意を尽くす事で印象度アップ。ダラダラと休出して何になる?君の人生。
あとはクビにならない様に仕事はきちんとやりましょう。
草野球チーム・暴走族・バンドと言った究極バカ男が集まる場所は、メンバーもそれなりに気合いが入ってないといけません。
中途半端に照れていてはいけません。照れこそ恥ずかしい事です。照れは純粋な場所を濁す根源と言っても良いでしょう。
先日復活ライブを行ったX-JAPANのニュースをテレビで見ました。
ファンが会場の外で、リーダー風の女性が大勢の仲間の前で
「今日のライブ気合い入れていくぞ〜」
「ウオー!」
「気合い入れねえと死んだhideが浮かばれねえぞ〜」
「ウオー!」
「エーックス!」
「エーックス!(一斉にジャンプする)」
テレビの前でこの光景を見た人は「なんじゃ?」と思ったでしょう。でも私はそのひたむきな姿に感動しました。これこそ究極にエンジョイしてる人達の清々しい姿です。X-JAPANには興味ありませんが、X-JAPANのファンの「このライブを骨の髄まで楽しもうぜ!」というポジティブさに心打たれました。日本の未来に多少の希望が持てそうです。
「いやあ負けてもいいじゃん、気楽にやろうぜ」「いいじゃん、見た目も適当で」レベルが下の方になればなるほど、逃げをどこかに作るチームがあります。楽しみ方はそれぞれなので何とも言えませんが考えてみてください、三振しようがエラーしようがメンバーから殺される事はないでしょう?そこに一生懸命さが見えていれば責められる事はないでしょう。ウジウジと責める奴が居るならそいつが率先して全ての負い目を背負えと言いたい(過去の経験上、大抵他人を非難・批判する人ほど自分では何もやらない動かないのが常です)。
ただ皆は何の為にこのチームに入ったんだっけ?ボールをガツンとしばきたいから?華麗な守備に憧れているから?メタボ解消したいから?特注のグラブを使いたいから?かっこいいユニフォームが着たいから?美味しいビールが飲みたいから?友達作りたいから?なんだ全部「前向き」な動機じゃない。前向きの動機ではじめた事で何でわざわざ後ろ向きになる必要があるのさ?
明日は今日より1メートル遠くに投げられる様にしよう、あの外野手の頭を抜く打球を今度の試合で打とう、今度の試合ではパンツの履く位置を少し変えてみよう、美味しいビールが飲めるように今度の試合は頑張ってみよう...
負けん気こそ明日の自分を作る糧になります。それが出来ない奴は何をやってもダメ。
三振王になったら翌年はホームラン王を狙おうじゃないか?
「いや自分は無理だから」と白旗あげた瞬間、手の平に満ちていた見えない幸せが全て指の隙間からこぼれて行くでしょう。もしかしたら見えない幸せが形となって見えるようになったかもしれないのに...
いかに純粋バカを集められるか?がチームの精度を左右します。
・リーダーは率先してバカに徹する
・メンバーはリーダーのバカさの良き理解者になる事
・メンバー探しは根気よく
・他人に何言われても、それが多少ショックなことであっても、自信だけはバカみたいに持ち続ける
これこそ男の生きる真髄と言えましょう。
「空を飛んでみたい」「宇宙に行ってみたい」「海の底に潜ってみたい」「地球は太陽の回りを回ってる」「ミクロの世界、ナノの世界には何があるんだろう」と思うバカが居なければ、文明も発達しなかったし、病気でバタバタ死んでただろうし、海外旅行も出来なかったし、衛星放送も見られませんでした。
世の中さもわかったフリをしてウィキペディアあたりで5分前に調べた様な知識で賢い人を装う人が増えましたが知識だけ持っていても何も出来ません。
世の中どんなに科学が進歩しても科学では立証できない事がまだまだ沢山あるのです。行動する事ではじめて科学は説得力を持ちます。だからこそ行動する事が大事なのです。たとえ失敗しても恥ずかしくありません。ぬくぬくと安全な場所で安穏と行く末を見守る方が男として恥ずべき事なのです。
科学で立証できないものの1つが「バカだけが持つ無限大のエネルギー」その無限の可能性をフィールドの上で自分なりのプレゼンテーションをするのが日々の試合でありメンバー各々の使命なのです。
その為にリーダーは損な役回りかもしれませんがバカ道を極めませんか?
僕も自分の墓に「男バカ一代人生」と彫られるぐらいに頑張ります。
そう草野球チームとは男を磨く場所なのです。
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