この日の2試合目に臨む前、各自冷たい飲み物や氷、はたまたアイスや氷菓子を補給して、暑さも気持ちもリフレッシュ。
対戦相手の分も含め、バイクで颯爽と買出しに向かってくれた小室さんのフットワークの軽さに脱帽。
その意気込みにも応えるべく、先発マウンドにはアイスで暑さをリセットした、陽射しが大嫌いな志村が登板。
小松がバナナなら、志村はアイスと言わんばかりに、この日も快投。
3回まで相手の強力打線をゼロに抑え、完全にボルメッツへ試合の流れを引き込む。
それはボルメッツベンチから自然と「完封狙っていけ」の指示が出るほどであった。
打線は初回オモテの攻撃から、勢いを止める事無くじゅうぶん過ぎるほど爆発。
先頭打者の垣内が思い切り良くヒットを放つと、これに続けとばかりに松永もヒット。
1アウトから4番・藤本が先制タイムリー、さらにチャンスを拡げて6番・山口にタイムリー。
この後トライアウト参加のコウノの内野ゴロの間に1点追加。
さらには小松にもタイムリーが飛び出し、合計4点を挙げる。
2回はVTRでも観ているように垣内、松永と連続安打。
それを藤本の内野ゴロの間に1点追加し、山口の犠牲フライでさらに追加点。
トライアウト参加のコウノも、左打席から左中間方向へのタイムリーが飛び出す。
3回には先程の試合で負傷し、9番に座る原田が先頭打者。
衝突の影響を微塵も感じさせない2塁打で出塁すると松永のタイムリーで生還。
この試合の松永は守備でも堅実なプレーで魅せれば、バッティングも絶好調。
さらに小室のヒットと藤本の四球でチャンスを拡大し、好投する志村が自ら犠牲フライを放って1点追加。
4回にはヒットや野選で作った満塁のチャンスに、4番・藤本がパイロンを超えて満塁ホームラン。
松坂世代の主砲・藤本のひと振りで、点差をこの試合最大の15点にまで拡げる。
一方、同じ松坂世代の投手・志村はさすがに2巡目3巡目になると捕まり始める。
長打は浴びないものの、連続してヒットを浴びてしまい4回に1失点。
9人守備での完封こそならないが、堅実なバックにも支えられて最少失点で切り抜ける。
最終回の5回には先頭の山口が四球を選び、2アウトから原田のタイムリーで駄目押し。
相手が終盤ようやくお目覚めで3点を挙げて猛追するが、チーム一丸となってひとつひとつアウトを取ってゲームセット。
16-4で2試合目も勝利した。
打撃での活躍はもちろん、この試合では守備面のハイライトも多かった。
中でも目立っていたのはライトの垣内と、センターの松永。
垣内は試合毎に守備が確実に上達しており、最後まであきらめずに打球を処理する姿勢が◎。
松永は、打球を取ってから内野に返球するまでが実に俊敏で無駄が無く、相手の進塁を幾度も止めていました。
負傷のためファーストに就いた原田は、ゴロやフライを落ち着いて捌き、ほんの少し逸れた送球も身体を伸ばしてしっかりとキャッチ。
強烈な打球はありませんが、不慣れなポジションでもひとつひとつを確実に捌いたのは大きかったですね。
久々の3塁に就いた小室も終盤には感覚を取り戻し、持ち前の強肩が生きていました。
でも、やはりこの試合一番のハイライトは、セカンドのコウノ。
「プレー中に息を止めてしまったものが負ける」と言われるぐらいで、一流のアスリートは大声を出したりして呼吸を整えるものです。
セカンドゴロがこの試合、何回もコウノの守備範囲にやってきたのですが、その度に・・・
きゃ〜っ!
・・・と恐怖のあまり出た悲鳴にも似た叫び声が。
しかしグラブで捕球すると、そこから矢の様な送球を正確にビシバシと連発。
声を出すことで無駄な力が抜けたコウノは、難しい打球にもトライするなど軽快な動きでボルメッツのリズムを作ってくれました。
私には「きゃ〜っ!」と聞こえたのですが、他の選手は
ぎゃあああ!!!!!
とも聞こえていたそうです。そんな訳無いと思うんだけどなぁ・・・(と勝手に思っておきます)。
文責/志村 写真/デジカメ故障につき撮影出来ず
監督談話/
この試合は志村のピッチングに尽きる。もう過去最高のピッチングだったんじゃないだろうか?
ホレボレした。
ペナルティであえて本人が嫌がる四番起用の藤本満塁弾。これでいいっしょ!
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