試合前にバナナを食う小松 バナナを食べて負けたのは1度だけとの事 |
トライアウト生折原の弾丸ライナーが場外に突き刺さる先制弾を放つ |
何処でも守れる川村は最高のユーティリティプレイヤー この日は内外野&SF&捕手と活躍 |
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晴れの日も、雨の日も。
雷が鳴ろうとも、風で気流が乱れても、霧で視界が悪くても・・・。
厳しい条件を長い間飛び続ける飛行機は、定期的にメンテナンスを受けないといけない。
そんな飛行機と同じ様に、どんな場面でも投げ続けてきたボルメッツの主戦投手・小松寛。
今年の登板試合数こそ次点を行くが、勝率の高さやマウンド捌きなど歴戦を投げ抜いた経験は、ま〜だまだしりの青い若手の追撃を許さないものがある。
しかし最近、試合毎に今までとは違う欠点が出てしまう事があり、なんだか騙し騙しで投げている気すら感じる事がある。
ちょうどタイミング良く、定例の全面検査(と言う名のボルメッツ夏合宿)を迎えるところだが、生まれ変わったかのような立て直しを図れる絶好の機会だろう。
リーグ終盤に控えているであろう天王山までには、いまいち吹っ切れなかった主戦投手もバッチリ仕上がってきそうな手応えを感じる一戦だった。
<試合展開>
これまでに幾度も対戦し、接戦を繰り返してきた闘魚藩チームを招待してのダブルヘッダー。
初回にコツコツと繋いで先制こそ許すも、すぐさま逆転してボルメッツが主導権を握る。
1アウトから目下打撃絶好調の菊池がライトへツーベース。続く折原がレフトへホームランを放ち逆転。続く大島(兄)もソロアーチで3点追加。いきなりの連続アーチで完全にペースを掴む。
3回に1点を失って3−2となるが、取られたらすぐに突き放す・・・と言っても試合巧者の相手に大きなリードはそう簡単には奪えなかったが、初回同様に菊池・折原の連続ヒットを足がかりに大島(兄)の死球で1アウト満塁。
ここでバッターボックスには久々出場、ボルメッツが誇るスローピッチ界随一のエンターテイナー・羽山俊介。気力でしぶとく内野を切り裂いてタイムリーを放って1点追加。さすがに(試合前に小倉マーガリンの入った菓子パンを食べていたかららしいが・・・?)ここ一番の勝負強さはまだまだ健在。
後続が打ち取られ、この回は1点どまり。
4回にも球筋に慣れてきたところでボルメッツは1点を失うが、5回に追加点。
ここまで2打席凡退だった先頭打者・米谷にヒット。菊池もヒットで続くと、1アウト後に大島(兄)の強烈な当たりがレフトへのタイムリーとなって2者生還に成功。5回を終えて6−3。
終盤6回にここまでなんとか粘投してきた小松だったが、勝負どころで若干甘く入ったボールを運ばれて1失点。しかし6回を4失点、強敵相手に大崩れせずになんとか踏ん張る。
するとすぐさま6回裏の攻撃で、途中出場の大島(弟)が出会い頭にホームラン。
これで再び3点差として勝負あったか。
最終回は小松から志村にスイッチ。ここ数戦の安定感をそのままに1イニングを締めて試合終了。
第1試合は7−4でボルメッツ勝利となった。
打線では菊池が3打数3安打の猛打賞、4番の大島(兄)が2打数2安打と大活躍。
また3番に座った折原3打数2安打、2打点でチームに流れを呼び込んだ。
守備面ではチーム一丸となって大きなミスらしいミスもせずに、接戦の末に勝利を掴んだ。
このチームの持つ堅実さと勝負強さが、後半戦でさらに生きてくるのではないだろうか。
そんな思いを抱かせるいい戦い方だった。
文責/志村 写真/小松、菊池、志村
監督談話
「打つべき人が打って、あとは守り抜いた完璧なゲーム。小松は終始ランナーを背負いつつも、抑えるべき部分はきちんと抑えて崩れなかったのが大きい。
終盤は最初から志村投入を考えていた。今、一番調子の良い投手を後ろに持ってくるのは当然だし、これから7月・8月は継投が主になってくる。
川村のチームバッティングは円熟味を増して来た。川村みたいな選手が居て、大島兄弟みたいな選手が生きてくる。
羽山は久々に出場したが存在はやはり大きいねえ。良いチームケミストリーが生まれるにはやはり彼のキャラクターが鍵だ。」
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