ハーフタイムコメント
●守備も攻撃もよくできている。
●点差は忘れて集中すること。
●ゼロでおさえることが大事、完封を狙っていこう。
監督記者会見
(ホマーノ・トーテムポール・K ヘッドコーチ)
1試合目結構負けまして、その直後のゲームで入り方が難しかったですけど、相手投手の不安定さもありましたが、7点はいってウチのペースに乗れたと思います。
小松が前の試合でやられてましたので、ウチにとってはゲーム進行上とてもでかい先制パンチだったと、中盤少し緩んだかなというとこで原田、大島が打撃で仕事をしてくれて、勿論個々の課題や細かな修正、今回の相手云々はあるが、ゲーム的にはほぼ満点だったように思います。
まだシーズン先があるのでホッとせずに気を引き締めて、1試合1試合取り組んでいきたいと思います。
Q.小松投手の評価は?
こちらの感想としては、本調子ではないと感じました。
Q.惜しい完封でしたが?
それほど、こだわってないです。
シーズン通して、ゲーム全体、ゲーム中の一場面いづれの場合でも目標がなくなってしまうと、どうしてもダラけるといいますか、雑になってしまいがちなので、ゲームに対する集中力を高めるという意味で「完封」という目標をおきました。結果的に完封はできなかったですけど、(投手は)調子がでないなりに丁寧に投げてくれたと思います。
Q.今年は4バックでいくのか?
これも臨機応変で外野手の肩の程度や打球によってフレキシブルにやるのがベター。基本的には3枚(外野は)でSFはスペースを埋める形、今日はうまく機能していた。
※ホマーノコーチは同日ホンジュラスに帰国しました。
ゲームリポート
11日前に全国の桜に先駆けていち早く「開花宣言」をし、今日咲き誇る桜を前に開幕連勝を狙ったボルメッツだったが、あまり見所を見出せず初戦を敗戦。
連敗はしたくない中でゲームのスタートに一抹の不安もあったが、出鼻日暮里先発ヒゲ魔人の乱調でいきなりダイヤモンドを走者が無尽に駆け回る願ってもない状況から大量7点を生み出す。逆に良くも悪くもマイペースな日暮里は開始早々7点という大きなビハインドを背負うことになってしまう。
まだ先は長い、どう転がるのか予測不能な段階での7点だったが、ボルメッツは自分を失うことなく戦い続ける。守りに入っても攻撃の勢いそのままにまともなチャンスすら相手に作らせない。1試合目撃ち込まれこの試合も「本調子ではない」と首脳陣の評価が芳しくなかった主戦の小松も緊張感のある投球で守りのリズムの源を作れば、1試合目よりも更に安定度を増加させた内外野陣が確実に獲物をデストロイし、波に乗せるとイヤな日暮里に得点を許さない。
こうして序盤の好循環で早くもゲームを我が物にした後は米谷、原田が塁を埋めて、大島の打球がまったりとした春の空気を劈く爆裂音とともにコーンの彼方に弾を飛ばすシーンがデジャブーよろしく3度繰り返されるなど一方的な展開、日暮里に僅かに残っていた勝利への執着心を完全に毟りとる。
全般に豪打の華が目立ちがちなゲームだったが、目を転じればまだ芽は出ていないが福岡から来たBT古川が着々とスイングスピードをあげ、また仮入団の残間も打席毎に打球に鋭さを上乗せしクリーンヒットも時間の問題となるなど今後が楽しみな若葉の成長も感じ取ることができ、実りの大きな収穫の秋へ向けても期待を感じさせるシーンも多かった。
さて、お互い勝敗への興味が薄れつつあった終盤、最後の興味は「完封」であったが、最終回それまでが嘘のようにいとも簡単に崩れることになる。その起爆剤となったのは忘れたくとも忘れない「ミスター」青山、やはりこの危険な男だった。青山の出塁をきっかけに、その後スコアボードにゼロ以外の数字が入るのに3分はかからなかった。前の試合の続きを見るように小松が被弾し、一瞬空気が日暮里に流れたが、日暮里が勝利を得るためにはあまりにも遅すぎた。
結局この試合でリーグ1勝1敗、文字通り半分は期待通り、半分は期待外れ。どことなく相手を伺ってしまいがちの初戦と自由にグランドを跳ね回る事ができた感のある2試合目。相手がどうこうというよりもまず自分達の戦力を信じて闘う
ことが大前提となる、1試合目は敗れたものの2試合目の大勝で1試合目の敗戦も比較的安い授業料になったことだろう。シーズンもリーグ戦も始まったばかり、1試合毎自信を積み上げて目先にとらわれない、自分達のスタイル造りが長いシーズンを闘う上で肝要なのだ。
文責/永関 写真/菊池
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