開幕投手は小松 しかし、まさかの5被弾
名誉あるESSAリーグ開幕戦。マウンドには、大方の予想通り小松が上がった。
絶妙なコントロール、相手の打ち気を誘って打ち取る投球術で上々の立ち上がりだったが、初回にボブルヘッズの4番・ハルナ選手に高めの球を強引に運ばれてから、なかなかリズムが戻らない。
この日の大宮グランドは最高気温23℃。初夏を思わせる強い陽射しに、そよ風までもがピタリと止んでしまった。
伸びる打球はさらに伸びるコンディション、今日は運まで味方してくれないような投球内容だった。
昨年の首位打者・エトンドー選手、降板直前にはTONY選手などにもホームランを浴びるなど計10失点。
取材陣に対し「今日は肝心なところで甘く入ってしまった」と、言葉少な。
うちあぐねたボルメッツ打線、冴えた投球に3回以降沈黙
この日、昨年度のESSA最多勝投手であるホエキチ投手を向こうに回し、ボブルヘッズの先発はKENDALL選手。
四球の少ない正確なコントロールに加えて、内外・高低それぞれに誘い球や魅せ球を上手く配置。
辛抱たまらずバットが出たり、それまでのボールの軌跡に惑わされて凡打の山を築いてしまい、勝負どころで一本が出なかった。
前回の対戦での反省点だった「体力面」の不安を解消したのもあって、内外野とも堅い守備で、試合を優位に進めていったボブルヘッズに惨敗する結果となった。
唯一の得点となるホームラン・大信田
伸びる打球はさらに伸びるコンディションを上手く使い、今季1号をレフトへ。
試合前、激務の合間を縫って「開幕に向けて少しでもやれる事はやった」
と言っていたが、持ち前の柔軟性などはまだまだ復調途上の感はあった。
それでもさすがはチームトップクラスの長打力を持つ大信田選手。
鋭いスイングで、この試合唯一の得点となる逆転3ラン。今季の活躍が楽しみになってきた。
文責/志村 写真/菊池
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