ナイツ戦に勝利したボルメッツはとなりのグランドの勝者である綱島ボブルヘッズとの対戦となった。
今日のこのカードは、ボブルヘッズが提唱し、レンジャースと3チームで結成したMegalopolis League/Trigon
Division(メガロポリス・リーグ/トライゴン・ディヴィジョン)のボルメッツ初試合でもある。
昨年の対戦成績は4勝4敗。DJ.ハルナ選手という強力な主砲の加入で戦力的に強豪となったこのチーム、ボルメッツ研究が生き甲斐というか趣味ではないか?というぐらいに対抗意識が強い様だ。
勝てばメガロリーグの初勝利、そして「花粉症シリーズ」とも言われている今回のミニカップ戦の優勝となる。
この試合初回にボルメッツ打線が大爆発。米谷、ナカハラが相手のエラーで出塁すると、原田の先制タイムリー、大島、宇野、さとん、山口の連続タイムリー。さらに比嘉、菊池のタイムリーで打者一巡の猛攻一挙8点をあげた。
昨年ESSAでぶっちぎりの優勝を果たし、USSOカップで関西も制したチームから初回8点を奪えたのは
「ビデオも回ってるし、新たなデータ収集?(※注)」と素直に認めないナイン一同
しかし2回以降、開き直ったボルメッツはデータを逆手にあれやこれや変幻自在の攻めを見せた。「さとんシフト」と呼ばれる極端な右寄りシフトの逆を突いたさとん選手の技ありのヒット、あえてシフトの頭上を越えて行く宇野の二打席連続の三塁打、徐々に追いつめられとうとう1点差まで詰め寄られるが、みんなの気持ちは一つだった。
取られたら取り返す、ミスをしても流れを断ち切ってみんなで挽回する。6回にも大島・宇野の連続三塁打、大信田・羽山にも三塁打が飛び出し打者一巡の猛攻で一挙9点。
昨年のチャンピオンチームを叩いた試合はベンチ入り17名の気持ちがひとつになった好ゲームだった。
監督談話/
昨年はゲーム中に試合と関係ないバカ話するのとか居たからな。接戦の心地よい緊張感がそがれた事もあったしイントゥーしないと怪我もする。
ゲームを楽しみに来ているんだからまずはゲームを楽しまないとつまらないじゃない。
あとピンチになってもキレることなくみんな冷静だったのは素晴らしい。「出来すぎじゃないか?」とみんな首をかしげていたけど、ボブス相手に勝てたのは素直に嬉しいよ。
ボブスとは面白い醍醐味のある試合をこれからもやっていきたい。その為にウチらも頑張らないとね。
【守備で魅せた!大信田と大島】
大信田が「正一塁手は俺だ!」と復活宣言かの様な働きぶりをみせた。昨年はグラブの更新時期を誤りかつて「磁石の様な一塁守備」と評されたグラブさばきが見られなかった。しかしこの試合で再び「磁石」が復活!
さらに三塁打も放って復活をアピールした。
またホームランが期待された大島は「試合前に外野ノックをやりすぎたかなあ」と本塁打こそ出なかったが3打数3安打。守備でもD.Jハルナ選手対策で入ったセカンドで強烈なゴロを捌くなど活躍を見せた。
【さとんシフトをブチ抜く3打数2安打】
キャンプを好調のまま終えた「さとん選手」が大活躍。一打席目「目が覚めるような」ライト前を放つと、二打席目は「さとんシフト」の逆を突くレフト前の安打。さらに途中から捕手にシフトチェンジして本塁タッチアウトも経験。菊池の一塁コンバートで正捕手が空いたボルメッツだが「このポジションはしばらく流動的だけど、さとん捕手の出番は増えると思うよ」との事。
【凄いぞ羽山、今度は三塁打!】
ナイツ戦2ラン1号の羽山の勢いが止まらない。4打席目、目が覚める当たりがレフト線を襲う。「ホームランよりも充実した」という走者一掃の三塁打。倉岡の離脱で三塁は手薄状態。ここに羽山が入ればやりくりもしやすくなる。
【志村 耐えた粘投完投今季初勝利】
四球を出そうが、打たれようが決して監督は投手を替えなかった。まあ替えられない事情もあった訳だが・・・
今季初先発の志村がメガロルールのストライクゾーンに悩まされながらも粘投で13点を失いながらも打線の援護もあって完投勝利。万全な体調とは言えなかったが「若手エース」がチーム一丸となって勝たせてくれた。
【ストライクゾーン変更も?】
メガロリーグでは「エクステンションマット(ホームベースに置かれたゴムマット)に落ちないとストライクとみなさない」というルールで行われるが、実際には投手的にはかなり厳しいルールとなり、この試合も1時間40分以上かかってグランドの都合で6回打ち切りとなった為、ボルメッツ小松代表は22日「同じようにエクステンションマットに落ちないとストライクとみなさないとされているTISLでも実際もっとゾーンは広く大きいそうだ。ストライクゾーンとなる領域の拡大を進めるべきだ」と提案し、その方向でまとまる様子。
【今日の一枚】「あいのり」な一枚
(注※)
ムービー撮影はESSAのアワード用の映像素材を集めてるとの事で、戦力分析の為ではないとご意見頂きました。綱島ボブルヘッズの皆様にはお詫び申し上げます(小松)
文責/小松 写真/菊池・小松
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