ボルメッツ史上最年少16歳の女子高生プレイヤーのサタケ |
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今季のESSAは6月・7月と3チーム連合軍対ボルメッツ戦というエキシビジョンカードが続き、ようやく今季のレギュレーションとなる巴戦が実現した。
とにかく1勝すれば優勝が決定する事もあって、ボルメッツは14名の選手が参加し、試合後のシャンパンファイトを楽しみにしていたのだが、まさかあんな結末になるなんて...
今年のESSAは昨年まで在籍の綱島ボブルヘッズが脱退、さらに不戦敗が続いていた日暮里と埼京がESSAの時だけ連合チームという形態で3チームによる巴戦というこじんまりした形態になったものの、今度は四谷も人数不足という事で公式戦の日程が進んでいなかった。
そんな中ボルメッツは藤本、金澄と言った長打力のある主砲から、垣内、寺平と将来性を買った選手まで補強も順調に行い、結局ここまでの4試合4連勝という結果になってしまった。中盤までは好ゲームになるが終盤は選手数の豊富さによる地力の違いが出てしまい、いささか盛り上がり感に欠けるシーズンとなってしまった。
さて試合の方に話を移そう。
<第一試合>
第一試合は四谷戦。
一番遠藤寿、二番に金澄、三番原田という「まず先制点を絶対に取る」覚悟で臨んだ打線も四谷の名投手クッキー投手の前に三者凡退。2回も藤本が出塁するもその後続かず0点。
東京先発の小松は得意の左右変化球で四谷打線を封じると、3回ようやく打線が機能。宇野・山口・小松の安打でチャンスを作ると遠藤寿が先制の2点タイムリー、さらに金澄、原田、藤本、川村とタイムリーが続きこの回一挙6点を奪い主導権を握る。その後4回に宇野のタイムリーで加点、6回にも宇野がタイムリー。先発小松は小室の好リードにも支えられ宇野との40歳トリオでゲームメイク、8対2で勝利し2年連続優勝を遂げた。
ボルメッツの下柳・矢野・金本の40歳トリオが頑張った試合だった。
<第二試合>
続く第二試合は連合チーム。
初回2アウトから四番金澄が出塁、宇野四球の後寺平に2点タイムリーが飛び出し先制。2回は川村のタイムリー、3回には藤本の3ランと序盤で主導権を握る。
先発藤本は守備の乱れに足を掬われるも、丁寧なピッチングで毎回得点圏にランナーを進めるも1失点と好投。
捕手宇野の飛び出しランナーを刺す冷静なファインプレーもあって最後の砦は死守。こうなるとベンチはお祭り状態で、6回に藤本、松永、川村のタイムリーで4点、7回も四番金澄の2点タイムリーで13得点。藤本のアメリカ仕込みの変化球に長打を許さず、13対1で勝利した。
08年度は前年の主力が抜け、どうなる事になるか不安要素で開幕を迎えたが、金澄・藤本の左右「FK砲」が火を噴き、ショートには原田がコンバートし攻守でゲームメイクをした。俊足強打の寺平、一発長打の魅力がある未完の大器垣内、チーム最年長で安定感抜群のいぶし銀のプレーでチームを支えた松永の加入で質量ともに昨年レベルを維持。さらに遠藤寿、永関、山口、小室、怪我で一時期鮮烈を離れていたが宇野、川村と言った打者が一気にレベルアップ。特に川村は攻守共にキレ・安定感抜群の存在になった。女性選手もトライアウトで3人加入し、全体のレベルは昨年よりもあがったと言えよう。
昨年の様に絶対的主砲が居ない分、全体で繋いで盛り上げて行こうという気概がまざまざと見取れた08年シーズンであった。
文責・写真/小松
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